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食物経口負荷試験

食物経口負荷試験

食物アレルギーは、「正しい診断に基づいた必要最低限の食物除去」が基本です。

食物アレルギーの正しい診断は、血液検査や皮膚テストで陽性であることだけでは不十分で、加えて、特定の食物を食べて症状がでることを確認して行われます。

もっとも正確な方法が、院内で疑わしい食物を食べて症状が出るか様子を観察する、食物経口負荷試験です。

また、食物経口負荷試験は、正確な診断のためだけでなく、アレルギーのある食べ物がどのくらいの量を食べられるかを確認するためや、治っているかどうかを確認するためにおこなわれます。

アレルギーのある食物も、食べられることが可能な量がわかれば、食べられるお菓子や料理の種類も広がります。また、少しずつでも食べることで、早く治す効果が望めると考えられています。

当院では、ガイドラインに記載されている、段階的負荷試験をおこなっています。

1回の負荷試験で食べる量は決まっており、症状が出なければ(陰性)、ご自宅で何度か同じ量を食べていただきます。負荷試験の後の外来診察にて、ご自宅でも問題ないことを確認(再現性の確認)をし、次の多い量の負荷試験の予約をします。また、食べられるお菓子や料理について説明します。

もし症状がでた場合は、半年から1年ほどあけて再度負荷試験をおこないますが、症状なく食べられる量はご自宅で食べ続けていただきます。

どのくらいの量を食べるかは、今までの症状や食べたことのある量、検査結果などから総合的に医師が判断します

食物経口負荷試験は個室の中でおこないます。周囲の目や感染症状のある方との接触を気にせず、お子さんをおもちゃで遊ばせながらゆったりと観察時間を過ごしていただけます。

観察時間中は医師・看護師が明らかな症状がなくとも15分おきに聴診など診察をして症状がでていないか確認します。

重症度が高いと判断した場合は、当院での負荷試験をおこなわずアレルギー専門病院へご紹介させていただきます。紹介先はご家族のご希望をお聞きして決めさせていただきます。

たまこなパウダー

当院では、一部の鶏卵の負荷試験では、国立病院機構相模原病院で使用されている負荷食と同様の、『たまこなパウダー』を使用しておこないます。使用するかは、鶏卵負荷試験の負荷量(食べる予定の量)に応じて医師が判断します。

負荷試験時に使用するパウダーは当院で準備しますので、患者様のご負担はありません。

『たまこなパウダー』は、厚生労働省研究班(研究代表者:国立病院機構相模原病院 海老澤 元宏 先生)において、全国の専門家やキューピー社の協力のもと、長年研究開発され、製品化されたものです。

相模原病院では、このパウダーを使用した負荷試験の有用性と再現性を確認し、報告されております。

詳しくは、下記のURLの株式会社たまこなのホームページの製品説明をご覧ください。

https://tamakona.co.jp

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